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お知らせ

2022.07.02
[コラム]若年層の安全意識の上昇

先日、日本経済新聞に掲載された[バイク用ヘルメット価格上昇 若者ライダー、安全重視]という気になる記事が掲載された。

大手バイク用品店では高機能なヘルメットの売上が増加しているようで、これはヘルメットの単価が単純にコスト増などによる要因で販売単価が増えた事であると思われます。生産コストが上昇し、各ヘルメットメーカーの価格改定が相次いでいるのは周知の事実であり、今やフルフェイス等は高級品となってきました。

それだけでは無い。今や都内の道路に設置してある電光掲示板に[二輪車事故増加注意]の文字を見ない日は無い。それだけ私達が認識している以上の事故が毎日のように起こっています。

新型コロナの影響もあり2輪車の販売台数が増え、免許取得を希望する者により教習所は満員御礼と業界にいる私にとっては嬉しいニュースもある裏では事故も増加傾向にあるのは間違いない。その中で[安全]に対する意識が高まってきているのもたしかです。

各メーカーが日々進化するプロテクション装備をリリースし、更にデザイン性が高い物もとても増えてきた。そしてSNSで目にするオートバイユーザーはしっかりと装備を身につけているライダーが多い。軽装で運転していると逆に浮いてしまうような・・・。

[安全意識]と[バイクファッション]の融合が近年加速しているように見受けられ、良い流れになってきたのはメーカーの努力ももちろんあるでしょう。

[ファッション性]というところで話を少し戻すと、大手バイク用品店でフルフェイスやジェットタイプのヘルメットの売上が上昇している要因の一つとして250〜400ccクラスのスポーツタイプのオートバイが売れているからという理由もあると考えます。

安全性よりも、そのバイクに合ったヘルメットというのは必ずしも存在していてライダー×バイクのトータルでのファッション性がこの流れを加速させているのでは無いか?と日経新聞の記事を読んで真っ先に頭に浮かびました。
スポーツタイプ=フルフェイスというのは当たり前というほどの組み合わせであり、アメリカンタイプのオートバイであればまた別の需要があるでしょう。

極論ですが、まず車両があってこその装備(ファッション)であり、純粋に別のジャンルのオートバイが売れると、それに伴い販売増加するヘルメットは変わるのでは無いかなと。

様々な要因があれど、現代のライダーの安全意識が高まる事は非常に嬉しい事です。ストリート用のエアバッグなどは今後更に進化していくだろうし、より安全でクールなオートバイスタイルが確立していくのではないだろうか。

このコラムを書いている今日も関東は37度の予報が出ており、熱中症や暑さによる影響はライダーにとって非常に怖いものがあります。
水分補給をしっかりとして、暑さ対策は万全に夏のオートバイライフを楽しんで頂きたいです。

風晴大翼(Daisuke Kazehare)