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お知らせ

2022.06.07
桐石世奈×PROJECT AEGIS対談

 

PROJECT AEGISのイメージガールに就任した桐石世奈さんとPROJECT AIGISがオートバイ対談!!

全日本ロードレース選手権 MFJ CUP JP250クラスにて女性レーサーとしても活躍される彼女のオートバイ愛についてたっぷり語って頂きました。姉妹レーサーとしても認知度が高く、実家はバイク屋さんという生粋のバイク乗り。桐石世奈さん(以下S)の素にrouxrouxの風晴(以下D)が迫ります。

 

D:初めまして・・・では無くサーキットではいつもお会いしていますし、チームウェア以外で会うのはなんだか不思議ですよね笑 桐石さんの実家はオートバイショップさんという事で小さい頃からバイクには親しんできたんですよね??それでバイクに乗りたい!っていうのが始まったんですか?

 

S:そうですね!なんだか不思議ですね私服ですし笑 うちは父がバイク屋を経営していましたので、小さい頃からオートバイには囲まれて生活してきました。オートバイには憧れというものが強くあって、今はレースを始めて国際ライセンスにも昇格したって感じですね。

 

 

D:レースはいつから始めたんですか?

 

S:昔、鈴鹿のミニモト4耐というレースにいきなり参戦しまして・・・笑

妹がポケバイからレースをやっていたのですが、そのレースにペアライダーがいなかったので、お姉ちゃん出てみる?と言われてデビューしました。

レース自体は参戦というよりは見る側だったのですが、そのレースでレディース賞というものを頂いて、そこからハマってしまいました。

そして次にスプリントに出てみようという事でレース人生が始まりました。

もうレース歴は10年になります!

 

D:今は普通に就職されて普段はお仕事をされていると伺っておりますが、オートバイは桐石さんにとってどのようなものですか??趣味かもしれないし、こうやってお仕事にもなっているわけじゃないですか。レースにも参戦していますし、実家がオートバイショップなので生活の一部のような気もしますが。

 

S:どちらかと言えばそういう環境で育ってきたので、すでに生活の一部ですよね。親もそうですし、普段の家の中での会話もバイクの事ですから笑

日常会話の中でバイクというワードが出てこない日はありませんし、家族でオートバイを通じて絆が深まっている感じもしますよね。それがとても楽しいです!

 

D:そうそう。他の家族でレース参戦しているところを私も知っているのですが同じような事を言っていましたよ!そこも娘さんがライダーなのですが、ファミリーイベントなので、これが当たり前で親(娘)と話すキッカケが増えて嬉しいとね!

 

S:そうなんですね!昨年から全日本に参戦を始めて全国色々なサーキットに行く機会が増えましたが、メカニックも従業員さんですので家族で楽しむを一番のモットーにレース活動をしています!

 

D:結果は求める?笑

 

S:結果はその先に付いてきたら良いですね。悔しい表彰台もありますし、全力でやりきった6位でも嬉しい時もあります。一つの事を家族でやり切るというのを大切にして行きたいです。いつまで出来るかわからないですし!

続けられるだけ続けて、姉妹でレース活動を続けていきたいですね!

 

 

D:そういう形も良いですよね。色々なレースの形があると思いますし、うちもレースを事業としてやっていますが様々な目標・目的があるんですよね。

話は変わって・・・普通二輪の免許は持ってるんですよね??

 

S:持ってます!16歳の時に取りました笑

 

D:え!?高校生の時にもう取得したんだ?僕らの時代じゃ女性は珍しかったんだけどね!

 

S:小さい頃からお父さんの後ろに乗ってツーリングや街乗りをしていましたからね!周りの子達は原付に乗っているんですが、私は中型免許を取りました笑

 

D:自分で所有しているバイクはあるの??街乗りとかするんですか?

 

S:父の趣味もあってか実家のお店が旧車がメインなので、そういった憧れはすごくあります!今はGROMを所有して乗っています。

もう本当に父の趣味が私達姉妹に移ってしまっているので笑

レースが無い時はたまーに街乗りなんかもしますよ!姉妹で乗ったりしますね。

 

 

D:バイク人生楽しそうだね笑 今日は大阪から都内まで来てもらいましたが、最近都内も二輪車の事故が多いんですよ。警視庁の電光掲示板は[二輪車事故注意!!]という表示ばかりで、実際には認知されていない重大事故ってのはすごく多いと思うんだよね。

コロナの影響もあってかちょっとしたオートバイブームとも言われていて、教習所は今満杯になるくらい免許取得希望者が増えたんですよ。もちろんそれに比例してビギナーライダーさんが街中を走る事も多くなり、事故も増えたんじゃないかなって言われていて。

クローズドコースも含めて街乗りもそうだけど、桐石さんは「事故」についてどう考えてますか?ちょっと難しい質問かもしれないけど。

 

S:レースをするって意味では限界に近いところで走るので転倒もあったりしますが、街乗りではやはり自分の技量以上の事はしないというのが大事だと思うんですよね。決して過信しないというか。誰かと競うわけでは無いのでそこに自分なりに注意することはあります。

 

D:街乗りなんかでは僕もバイク通勤するのでとても気をつけていますが、車のサイドミラー越しにドライバーの表情とか見ますよ。気づいているかな?とか周りの状況と情報を最大限インプットして走りますからね!

 

S:そんなところまで見るんですか?笑 たしかに車からだと見えづらいですよね・・・凄くわかります。父からも昔から良く言われていました、車の横では無く後ろで待てって。すり抜けできてしまいますからねオートバイって。でも大して到着時間には変わりないからって自分に言い聞かせています。

 

D:走行会の事故も多いんですよ。死亡事故も耳にします。クローズドコースならではのルールやモラルもありますからそこは一番大事なところですよね。やはり同じ枠内でも速い遅いってのはどうしても出てきてしまうのは仕方のないところですが。

それとモラルの他に整備ミス。これ多いんですよ。

 

S:なるほど・・・それは凄くありそうですねー・・・

 

D:今って例えば整備の仕方なんかオンラインで探せばいくらでも出てくるじゃないですか。YouTubeでもSNSでもやり方なんてすぐ検索出来てしまう。普段から慣れていない人が自分でやりたい!となってそこで整備ミスをしてしまう。特にブレーキ周りとか簡単なようで実は難しい。そこで事故に繋がってしまう事もあるよね。

 

S:それ怖いですね・・・。確かに今はどこでも見る事が出来ますし、事故が起きてからじゃ遅いですから。だからこそメカニックさんもいらっしゃるでしょうし、難しいところですね。実家がバイク屋なのでそれ凄くわかります。

 

D:そうだよね。簡単に情報が入る時代だし難しいところなんだと思っていますが、このプロジェクトとしてはそういったところにも今後焦点を当てて取り上げられたらと思っていますのでご協力よろしくお願いしますね笑

 

S:もちろんです!出来る事がありましたらご協力させて下さい!

 

D:ありがとうございます。普段は医療系のお仕事でしたっけ?やはり事故の事とかありますか?

 

S:職場ではあまり見かける事はありませんが、実家のお店なんかでは事故された方を見る事はあります。自損もそうですが、バイクに突っ込まれたなんかも聞きますし。こういった事はやはりルールを守るってことでかなり減らす事が出来ると思うんですよ。二輪は危ないっていうイメージに繋がるのは避けて欲しいなって思いはあります。

 

D:そうだよね。事故は避けては通れないところも一定であるかもしれないけど、夏場にTシャツ一枚で乗るのも危ないなって。装備も含めてオートバイって乗り物があるって認識でいないと事故=死というのが即座に成り立ってしまう。ストリート用のエアバックなんかもあるの知ってますか?

 

S:いえ!知らなかったです!サーキットではある程度知ってはいたんですが、普段乗りでも使えるものがあるんですか?

 

D:一応a社とD社はストリート用の物を市販しているよね。上からパーカーなんか着てしまうとわからないくらい薄いよ。サーキットではうちのチームはほぼ全員のライダーが内臓エアバックを搭載しています。バイクより装備!ってね僕がうるさいんですよ笑

 

S:夏場はでも暑かったりしますから薄着になってしまいますよね・・・。だったら車で行こうかってなったら意味ないですもん。長距離に行くのと、近所に行くのとでは少し意識が変わりますから。どうしてもそこは気持ちわかります。

 

D:昔よりは各社涼しい素材なんかでだいぶ快適なウェアとかも揃っているけどね。ヘルメットのベンチレーションなんかも進化していますし。それでも暑い最近の日本ってわけで笑 

 

S:最近デザインも良くなってますよね!安全で可愛かったら女性ライダーさんも着やすくなっているでしょうし!

 

D:車よりは趣味性が高いので、やはりバイクにはバイクの装備は必須だと思います。危険なものだというのは事故を起こしてみないとわからないこともありますから。

そもそもそういった装備や今の安全性の高いウェアの存在を知らないっていう理由もあるんですけどね。

 

S:わかります!私も普段バイクに乗ったりサーキット走りますがそういった知らない事が多いなって思います。安全装備についての情報発信はどんどんやっていきたいです!

私も勉強していきたいです!

 

 

D:ものすごく唐突な質問なんですが・・・桐石さんにとって「かっこいいライダー」ってどんなですか??これ結構重要ポイントですよ?女性ライダー目線ですし笑

 

S:女性目線で良いんですか?昔から思っていたんですが、スピードを出せるバイクをスピードを出さずに乗れる人。です!笑 理由としてはやはり大人の余裕があった方がかっこいいと思うんですよね。出せるんだけど出さないという余裕がかっこよく見えちゃいます笑

性格も余裕がある人なんだなって思っちゃいます。スマートな人ですかね!

 

D:なるほど!僕もこれからはしっかりと大人の余裕見せつけて走りますね!笑

たしかにスマートなライディングしている人はかっこいいですよね。無理してギリギリな走りしているよりも余裕を見せつけられている方が「おっ」ってなるのわかります。

 

S:もちろんシチュエーションにもよりますが、普段からいつもギリギリな感じですとうーんって思います。あとは装備や服装なんかも綺麗でまとまっている方が良いですし、最新のバイクでなくても綺麗にしてあって大事にしてるんだなって感じられると素敵だなって思います。

 

D:それ凄くわかります。仕事柄サーキットにはよく行きますが、ボロボロでも綺麗なバイクって速そうに見えるんですよ!

 

S:そうです!なので走りに行く前に自分でバイクやヘルメットを綺麗に出来るくらいの心の余裕が欲しいですよね!全てそこに詰まっています笑

 

D:全てにおいて余裕があるってのは大事ですよね。ライディングもそうだし、ある程度余力が無いと何か起こった時に対応出来ない。バイクだけじゃないですよね?僕の話ですが常に100%でやっていても続かないし101%にする事はとても難しいので80%くらいで通常運転していればイレギュラーにも残りの20%で対応出来るかなって。

 

S:やっぱりスマート大事です!私的にはそこが一番大事ですね。自分も含めてそうでありたいなって思います。そういったところで事故にも繋がってきますよね。

 

D:ありがとうございます。ここは強めに文字にしておきますね笑

今もオートバイのお仕事をされているかと思いますが、他にどんなお仕事してみたいとかありますか??

 

S:インストラクターなんかもやってみたいですね。サーキット走行の先導なんかもぜひやってみたいなって思っています。

 

D:とても良い事だと思います。女性ライダーも増えて、その人その人によってイントラの相性なんかも違いますし、速いライダーが必ずしも良い指導者とは限らないじゃ無いですかスポーツの世界って。桐石さんのように普段はレーサー色が無い(と言ったら失礼かな?笑)女性目線でのイントラさんって凄くニュートラルに受け入れられると思うんですよね。

 

S:ぜひやってみたいですね。関西の方ではテレビのお仕事などもさせて頂いておりますが、もっともっと関東の方でもオートバイに関してのお仕事が出来たらなぁって思っています!

 

D:僕も一つ夢というか、目標がありまして。モータースポーツやオートバイについて小学校や中学校で講演会をしてみたいなって。何を話すかというとモータースポーツを通じてルールやモラルの大事さを伝えていきたいんですよ。もちろんこのPROJECT AEGISでもオートバイの安全についての大事さや情報をどんどん発信していきたいと思っていますよ。

 

S:それはとても良いですね!私も皆さんに自分なりに発信していけたらと思って活動していきたいと思います!

 

D:では最後に桐石さんからオートバイユーザーの皆さんに何か伝えたい事がありましたらぜひ!

 

S:女性ライダーだからこそ伝えたい事があります。姉妹でレースをしていますので、SNS等で私達を知って頂いて女性でもバイクに乗れるんだって思って欲しいです。それで少しでもオートバイ乗りが増えたら嬉しいです。現在はHONDAのCBR250RRに乗ってレース活動をしていますので、同じクラスのバイクに乗っている方々にもぜひ知って頂けたらと思います。

そしてやっぱり・・・スマート!です笑 よろしくお願い致します!

 

D:僕と桐石さんは普段はライバルチームなわけですから次回お会いするのはきっとサーキットでレース中ですね笑・・・楽しいオートバイ談義をありがとうございました!

 

桐石世奈 SENNA KIRIISHI

26歳。国際ライセンス。2022年シーズンは全日本ロードレース選手権シリーズ MFJ CUP JP250クラスにChallenge Fox Racingから参戦中のレーシングライダー。

妹の桐石瑠加選手も同レースJ-GP3クラスに参戦する姉妹ライダーとして活躍中。

Instagram @sena_kiriishi